情報教育を考える会(はら研)
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多様なペアレンタルコントロール

これまで、数回にわたってペアレンタルコントロールに関する調査を進めてきました。そこで明らかになってきたのは、ゲーム機や携帯電話、パソコンだけでなく冷蔵庫や洗濯機、テレビ、ステレオ、エアコン、電子レンジ、炊飯器、体重計、血圧計、電子辞書などの製品の中にもインターネットに接続可能な機器があり、ペアレンタルコントロールが必要なものが存在していることです。

企業による対応の違い

例えば、インターネットテレビやデジタル音楽プレーヤーの中には、インターネットへの接続制限やデジタル放送接続制限、ブラウザ利用制限、コンテンツ制限などが含まれているものがあります。これらは、子どもたちが利用する場合、保護者が事前に利用制限を設定し、子どもが安全に活用できるようにする旨の記述が取り扱い説明書等に記されています。一方で、青少年が利用することを前提にしている機器の中に、インターネットに接続してクレジットカードなどでコンテンツを購入する仕組みが提供されているにも関わらず、保護者による制限設定が配慮されていない機器もあります。

パソコンやゲーム機、スマートフォンでは前向きな対応

パソコンやゲーム機、携帯電話などについて調べてみると、子どもが安全に使うための様々な設定ができるようになっています。また、共通している設定項目も多く、ある程度説明書を読むことで、他の機種に設定する場合の応用がきくようです。いずれにしても、開発・製造者は、これらの製品をインターネットに接続することで発生する子どもたちへの影響を考え、それらを未然に防ぐ方法を取り扱い説明書などで解説し、保護者に設定の必要性を求めていることは確かです。